症例1解答、解説、討論記録
解答:形質細胞腫
[悪性中皮腫との鑑別]
単核〜多核の異型細胞が出現する点で類似するが、重積性の強い細胞集塊が出現すること、
細胞質が厚いこと、集塊辺縁が不明瞭となることなどの所見が鑑別点となる。
[腺癌との鑑別]
腺癌の場合結合性を有する細胞集塊でみられることが多い。
本症例では2-3核の多核の異型細胞の出現や核周明庭、
顆粒状クロマチンなどの所見がみられることが鑑別点となる。
[解説、討論]
核は偏在性で大型の核小体を有し、また二核などの大型異型細胞が孤立性に出現している。
心嚢水セルブロッツクの検索などから回答は形質細胞腫であった。参加者からは既往に精巣腫瘍があり、
細胞像とAFP値が10.8ng/mL とやや高めであることから胚細胞腫瘍の転移の可能性を否定できない事、
また、形質細胞腫にしては細胞異型が強く、plasmablastic type のB型細胞リンパ腫なども鑑別に上がった。
当日は精巣腫瘍についての組織型は示されていないが、リンパ腫の可能性についても意見が交わされた。
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